今回はカメラ用レンズの不具合と、その対応についてメーカーとやり取りしたので報告します。
こう言うやり取りをしたのは、今回が初めてでしょうか。。。
レンズは、自分の星景写真の主力「14mm F2.8 IF ED UMC Aspherical」です。
まず、購入したのは2016年の6月の為、完全にメーカー保証期間の一年間は過ぎています。
そんな中、先日の星景写真撮影で、明らかなレンズの片ボケを発見しました。
片ボケとは単純に、ピントを合わせた際に端だけピントがボケてしまう事です。
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【レンズの片ボケを発見した】
では、なぜ今までこの片ボケに気付かなかったのか。
このレンズは、安くてコマ収差が少ないのが売りでした。あっ、周辺減光は目立ちます。
しかし、片ボケが不具合で多く出ることは、ネット情報でわかっていました。
今までの使用環境やピント合わせでは、そんなに目立たず気がつかなかったのです。
まさか自分の物が片ボケはとは夢にも思いませんでした。
こちらは去年のGW前に群馬の渋峠で撮影した写真。
右をみても、あまりボケていないような…。
この程度では、片ボケではないと思っていました。
そして先日に撮影した写真がこちら。
こちらは先月に撮影した写真です。この時の記事はまだ未掲載なので、後日載せます。
天の川が昇る前の試し撮りの一枚なのですが、中央に対して右のさそり座がピンボケしています。
今回の環境ではすごく目立ちますね。
この後インターバル撮影を行う為に、再度ピントを合わせて撮影を開始しました。
そして天の川が昇りきった写真がこちら。
いや~、綺麗ですよね。しかし、よく見ると中心から左側がピンぼけしています。
あれ!?、試写では中心が合っていたのに。これを見つけたときはかなりショックでした。
そしてよくよく見てください。逆に上の写真でピンぼけしていた右側はジャスピンです。
このため、天の川の一番濃い部分にはピントが合っているのです。面白い。
さらに流れ星をゲットしていますヽ(´▽`)/。
なぜこの二枚でピントにこんなにズレが生じたのかが分かりました。
①一枚目は、画面中央を拡大表示してピントを合わせました。
②二枚目は、画面右側を拡大表示してピントを合わせました。
この現象を、明るい環境でも再現できるかを試してみました。
こちらが画面中央を拡大表示してピントを合わせたもの。
そしてこちらは、画面右側を拡大表示してピントを合わせたもの。
明らかに中央がボケているのがわかりますね。
また、ピントリングを無限遠にしても中央にピントが合っていませんでした。
星景写真に最適な時期にしか使わないこのレンズ。
さらに、暗闇でピントを合わせるため、ピントリングの不具合にも気がつきませんでした。
そうです。昼間にこのレンズを使うことなんてありませんからね。
そして、今回の撮影環境で偶然右端に光源があった事が、
画面右端でピントを合わせるきっかけとなってくれたのです。
【メーカーへ問い合わせてみた】
このレンズは今後も星景写真の主力レンズとして使いたい。
(そう、FE用のXP14mmf2.4が出るまではヽ(´▽`)/。いや、МFだし他マウントでもいいか。)
と言う事で調べると、東京の中野にサービスセンターがあるではありませんか。
・ショールーム・直営店舗 ケンコー・トキナーサービスショップ
直接問い合わせを行うと、発払いで送れとの事。
いやいや、直接行ったほうが安いと言う事で・・・。
先日の夜に実際に行ってみました。
すると点検の為に入院になるとの事。そして後日電話を貰うと言う話になりました。
自分は日中仕事なのと、留守電は使わない性格の為、メールを希望したのですが・・・。
すると後日、思っていた通り仕事中に着信が入っていました。
仕事終わりはショップは閉店しているため内容は分からず・・・。
仕方なく、次の休日に近くを通った為、ショップに直接行ってみました。
すると、預けた二階カウンターのスタッフが、
「その電話番号は三階発信ですね。三階は本日休みなので明日じゃないと分からない」
えっ、修理が可能か、可能なら見積もりはいくらか、費用によっては持ち帰りたい。
それだけが知りたいのに、内容が社内で伝達できていないのか!?
でも翌日は仕事。またメールで返信して欲しいと伝えたら了承が得られました。
そして翌日メールが来ましたよ。
内容は、対応方法の二通りの提案でした。
保障期間切れ、でも明らかに出荷前の設計時からの不具合のレンズ片ボケ。
メーカーからの提案内容をそのまま以下に載せます。
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1次:お見積金額にて、同機種への本体交換を致します(不具合品は引き取り)。
技術料:21500円/税込合計金額:23220円
2次:メーカー本国修理のご案内。
お預かりしました修理品を拝見しましたが、メーカー本国での修理が必要な状態です。
修理料金 実費往復送料 ¥6000(税別)メーカー見積が出るまで、
1ヶ月程度必要となる場合がございます。
なお、メーカー様判断によっては、本体交換でのご提案となる場合もございます。
納期は修理進行後、修理進行後、約1~2ヶ月程度です。
海外送付後、お客様より未修理返却にてご指示を受けた場合、
往復送料はお客様負担でお願い致します。
また、ご返却につきましても、お時間が必要となります。
予めご了承ください。
進行の際は、1次または2次どちらか記載の上ご返信をお願い致します。
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【どう対応してもらうか悩んでいます】
ん~・・・。皆さんならどうされますか!?
まず2次は論外ですね。6000円の送料と、期間・金額の分からない修理環境。
そもそも今月もこのレンズを使いますからね。
そしてでは1次にするか。新品が貰えるのはいいですが、これでは折角
コストパフォーマンスのいいこちらのレンズを、実質53000円超えで買う事になります。
しかも不具合品を引き取るのが前提との事。
仮に不具合品をヤフオクジャンクで出しても、1万円以上になると予想はできます。
絞れば14mmの風景写真が撮影できる訳ですからね。
これなら1次もやめ、引き取ってジャンク品としてヤフオクで出し、新品を買った方が得です。
しかし、現在の新品販売相場が38000円。このレンズは価格変動が大きく、
30000円~38000円の間を行き来しており、そのうちまた値段が下がりそう。
と言う事で、保証期間内に気がつかなかった自分に完全に非がありますが、
「途中から自然に故障した」のではなく「明らかに出荷前の不具合」に対し、
相場3万円のレンズに実質53000円は払いたくないので悩んでいる訳です。
メーカーに聞きました。
「今回の不具合品はこちらで引き取り、そちらで用意いただいた新品を売ってもらう場合、
金額はいくらになりますか!?」その回答は明日来るそうです。
また、今回の不具合レンズは一昨年に新品税込30000円で買った事も態とらしく書きました。
これで今回新品を30000円で売ってもらえればラッキーですが…。
設計や発売時期がが古く、さらに二年前に税込新品で30000円で買ったレンズに対し、
まさか40000円とか、定価で価格表示して来たらヽ(;▽;)ノ。
ん~、メーカーとのやりとりは時間もお金も精神力もかかりますし嫌ですね。
そもそも不具合品は出荷前に確認して欲しいもの。まあ安い韓国メーカーですからね。
・不具合品を30000で売りつけ、保証期間が過ぎたからと交換品を23000円で売りつける。
こう捉えるととんでもないメーカーですが、
・保証期間が過ぎたが不具合レンズ引き取りで、新品23000円で売ってくれるメーカー。
このように捉えるととてもいいメーカーに感じますね。
ただ、自分は一般人でお金持ちではないので、一つのレンズに無駄な出費は避けたいです。
自分で壊したわけではないですからね。
まだやり取りの途中で結果は出ていませんが、みなさんの参考になりますように。
( 'ω'o[3月12日追記とその後]o
あの後、不良品持ち帰りでの新品販売額が提示されました。35000円です。
こりゃ駄目だヽ(;▽;)ノ。
と言う事で、引き取ってもらい23000円で売ってもらおうと思います。
実質このレンズに53000円を支払う事になります。なんだかなぁ~。。。
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この記事へのコメント
通りすがり
保証期間が過ぎたら仕方がないでしょう。
それで終わり、理不尽なクレーマーに相手してくれてるケンコーさんが可哀相だ。
保証期間が過ぎるまでに気付けなかったあなたが悪い。
レンズ沼の世界では安い部類に入るこのレンズ、あなたはそれすら持つ器ではなかったということですよ。