今回はタイムリーな記事になります。
つい先日、2018年5月19日土曜日の夕方から、山梨県笛吹市付近にある新道峠に行ってきました。
目的は勿論天の川撮影ですが、海ではなく山を攻めたのはかなり久しぶりです。
考えてみれば、ハワイ島のマウナケア、渋峠、1月の山中湖パノラマ台くらいでしょうか。
最初に書いておきます。この撮影地は撮影者で大混雑します。
千葉県外房の大波月海岸の比ではありません。
それはそう。河口湖と富士山と雲海と天の川が一度に見られるポイントなのです。
ただでさえ富士山マニアは多いのに、この条件が一箇所に集まるのです。
本当に、全国から撮影者が来るレベルです。
加えて、なんと撮影ポイントが三脚数台しか立てられないと言う悪条件。
これには本当にやられました。失敗と言うか、多分誰でも無理です。
詳しくはブログの流れで書いていきます。
さらに、5月中旬のこの時期でも、体感温度5度以下になるので、かなり過酷です。
上記の条件から、一時はもう二度と行かないぞ、と思いました。
でも一日経ち、ブログを書いている今現在は、また行きたいです(笑)。
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【撮影に行く事になった経緯や現地の様子など-長いので飛ばしても(^O^)/k】
実は19~21日は、希望も出していないのに勝手に有給休暇が使われ三連休。
先日の15日に南伊豆の蓑掛岩に天の川撮影に行って来たばっかりですが、撮影に行きたい。
そして雨雲情報や天候を見ていると、なんと山梨県だけ雲がないではありませんか。
海岸なら比較的暖かいし、電車で一人で行けます。
でも山は無理。
そこで、関東で一人暮らしをしている弟にLINEをしました。
すると快く車を運転してくれるとの事。ということで、昼にレンタカーを予約。
出発は19時で、22時過ぎに現地入りすると予定です。
カメラ機材は例によってフル装備。α7SⅡとα7ⅡのフルサイズWコンビに加えRX100M3。
さらに真冬のダウンジャケットにフリースに毛布を車にぶち込みます。
サービスエリアでスタ丼を食べて、コンビニ休憩して河口湖到着は21時半頃でしょうか。
河口湖の北から長いトンネルを抜けて、真っ暗な細い山道を上って行きます。
本当に真っ暗で不安になるくらいでした。
この時は、誰もいないんじゃ!?と思うほど。
そんな中ナビ通りに行くと到着付近に、驚く量のヘッドライトの光。
そして、手前の手前まで満車の狭い駐車スペース。
一声かけると、「上は三脚でいっぱいだよ、スペースがあるかは微妙なところ」。
この時は焦り、一瞬精進湖に変えようかとも思いました。
すると気さくな女性が、「軽自動車なら停められると思いますよ~」と一言。
そうです。弟が軽自動車をレンタカーしていたので、狭い場所は好都合。
さらに弟が気を使って「車をとめておくから先に場所取りに行っていいよ」と一言。
神様かヽ(;▽;)ノ。
と言う事で、猛スピードで全機材と防寒具を持って15分程の登山道を登りました。
第二展望台→第一展望台と二箇所あるのですが、条件がいいのは奥の第一展望台。
という事でまっすぐに第一展望台までいったのですが、状況はご想像通り。
広がる夜景の手前の狭いスペースには、ずらりと並んだ三脚と人々。
経験のある方は分かると思いますが、この瞬間が嫌なんですよね。
何がって、先に場所取りしている人は、絶対的に優先なのです。
その人の土地でもないのに、カメラの世界はそう言うものなんです。
しかも、ガッツリ張り込んでいたらしく、シュラフや椅子、テーブルまで…。
とりあえず、腰を低くして挨拶し、スペースがあるかを訪ねてみました。
すると、「茂みの奥なら空いているかもよ~」との事。
言われたとおり奥に行くと、確かにスペースがありました。
しかし、本命の第一展望台と比べると、かなり木が邪魔をしている残念な場所。
ちなみに、本命の第一展望台の一番いいポイントから見た景色は、
誰もいなくなった朝方に撮影したので、次回の記事にでも投稿します。
そして肝心の景色ですが、予報が外れ雲が多く、富士山が全く見えない状況。
この時思いました。今までが運が良かったんだ。
高い交通費やレンタカーを借りて来ても、思った景色に出会えるとは限らない。
とは言え徹夜覚悟で来て、宿もないのでとりあえず機材を広げます。
そうそう、カメラに全く興味のない弟はと言うと、「普通に綺麗じゃん」と一言。
この時は富士山は見えませんでしたが、頭上に星が広がっており、人生で一番星をよく見たと。
なるほど、確かにカメラをやっていなかったら、星空を見る事も少ないんだろうな。
弟は一度車に戻り、毛布を担いで戻ってきました。
そして、レジャーシートの上で星空を眺めながら寝始めました。
その後、少し見えていた星空も消え去り、雲が増えてしまいました。
その時の一枚がこちら。
夜景目的なら十分きれいですよね。弟もそう言っていました。
しかし、星空はなしにしても富士山が見えなきゃここに来た意味がありません。
この時深夜0時とかでしょうか。。。
予報では最低気温が7度なんですが、この時から物凄く寒かったです。
インナー・カットソー・パーカー・フリーズ・ダウンを羽織っていたんですよ。
真冬の装備です。しかし、ズボンはジーパン一枚。これが失敗でした。
1時過ぎには弟が寒いからと車に戻りました。
そりゃそうですよね。付き合ってくれてありがとう。
そして雲に覆われたこの変わらない景色が深夜2時くらいまで続きました。
現地では、粘った人もあきらめ下山し始めました。
この時自分も、ブルーアワーまで車に寝に行こうと考えました。
しかし、何故か下山もせず寒い中じっとしていました。
そして2時半頃、奇跡が起きました。
雲が流れ始め、頭上に縦に昇る天の川が姿を現したのです。
【5月中旬の深夜2時半-新道峠から見えた天の川】
α7SⅡ+SAL1635Z。
富士山の裾も見え始めています。この時現地の撮影者のテンションが一斉にあがりました。
さらに雲はどんどん流れ、ついに富士山が姿を現したのです。
横構図で撮影した一枚。
状況が状況だったので、α7ⅡとRX100M3はひとまず待機。
この奇跡の瞬間を、α7SⅡで切り撮りまくりました。
また、木々が邪魔なのでサムヤン14mmよりSAL1635Zの方が使いやすいです。
縦構図で撮影。
こういう時にシグマ14mmf1.8だけ持っていたら、とても使いにくそう…。
ズームレンズの生きる時だなと、この時とても感じました。
そして、やっぱり標高が高いと天の川が濃いな。。。
偶然流れ星が写った写真です。とてもきれいですね。
富士山と天の川が出れば、寒さは全く忘れ一気に時間が流れます。
天の川が消える前に、縦構図16mmで切り撮った写真です。
いや~、本当に綺麗な星空の景色でした。
【撮影を終えて】
ブルーアワーの頃の写真。
今回はかなり状況が大変でしたが、深夜2時半以降まで粘って大正解でした。
撮影が失敗に終わる予定が、これぞ大逆転と言った感じです。
明るくなってから人の減った第一展望台へ行くと、何と午後2時から撮影していたと言う人が。
そりゃあ23時入りは遅いほうだヽ(;▽;)ノ。
まあ週末土曜日でしたし、平日なら状況は違ったでしょうね。
もし次回に行く場合は夕方から、いや、もう行かないか。。。
朝景の写真も撮ったので、次回に載せますね。↓続きを載せました。
・α7SⅡで撮る星景写真「新道峠-天の川後は朝景写真撮影」
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